わたしの森に

アーサー・ビナード 文/田島征三 絵 くもん出版 1400円+税

新潟の雪は、重たい。「しんしん」「ずしんしん」「ずしんずしんしーん」、冬眠しているマムシが感じる雪の重みから、日本の雪国ならではの光景が思い浮かぶ。

人間や動物にとっては嫌われ者のマムシを主人公とし、マムシの視点から新潟の四季が描かれる。マムシの目を通して見える世界は、われわれ人間のそれとは全く違うものである。

黒い背景に真っ赤な線で描かれるウサギやノネズミ。マムシの目に映る、小動物たちの生命エネルギーの描画は特に素晴らしい。「むんむん」「むんむんむん」という表現とも絶妙にマッチする。

絵本作家の田島征三氏が新潟県十日町市鉢集落に開館した「絵本と木の実の美術館」で詩人アーサー・ビナード氏とコラボレーションして生まれた絵本。