1日5分 小学校 全員が話したくなる! 聞きたくなる! トークトレーニング60

溝越勇太 著
東洋館出版社
1850円+税

本書で提唱するのは「話す力、聞く力、話し合う力は、1日5分で楽しくトレーニングできる」という考え。東京都内にある公立小学校に勤める著者が、教員経験を元に児童が生き生きと活発に話し合う授業の進め方や極意を分かりやすく伝える。

第1章で、トークトレーニングの基本となる「授業のユニバーサルデザイン」「大人になっても役立つスキルと自信」「スモールステップ化、ゲーム化、共有化の大切さ」について解説。第2章ではトークトレーニングの進め方を「初級」「中級」「上級」に分け、各級ごとに20のアイデアを収載。児童の到達段階別に実践できる構成になっている。

著者は教員になったばかりの頃、「全てうまくいかず、悩んでばかりの毎日だった。楽しい授業とはほど遠く、全員発表を義務にしたり、聞いていない子を注意したりして、教室を重たい雰囲気にしてしまっていた」という。試行錯誤の末、「話すことへの抵抗感をなくすこと、あたたかく聞き合えるクラスの人間関係を作ることが大切」という結論にたどり着いたそうだ。

日本授業UD学会の桂聖理事長は本書を「発表が苦手な子に寄り添うことから生まれた楽しいトレーニング」と評価する。「これまでにはない楽しい音声言語トレーニングが開発、提唱された。どの教室でも使えそうな活動ばかり」と、教室での積極的な活用を推奨している。