
佼成出版社
1300円+税
池のなかで、仲間とともにいっぱい泳ぐおたまじゃくしの「ぼく」。でも、「ぼく」だけなかなか足が生えてこない。手も生えてこない。仲間たちはみんな生えてきているのに……。やがて仲間たちはみんなカエルになり、池から飛び出してゆく。
「がんばれよ、きょうだい!」
仲間たちは応援してくれたけれど、「ぼく」の手足はちっとも生えてこない。なのに、なぜかひげが生えてきた! 池にいるイモリやザリガニがそんな「ぼく」のことをからかってくる。彼らとの戦いのあと、「ぼく」が知った衝撃の事実とは……!?
「ぼく」ってなんだろう? 周りとの違いにとまどいながら、自分らしさを見つけて自立していく「ぼく」の姿を生き生きと描く。ユーモラスで迫力ある絵からは、自然界の美しさや厳しさも伝わってくる。