くいしんぼうのおつきさま

なかた みちよ 文・絵
文研出版
1300円+税

太陽が沈んだら開店する「ほしぞらレストラン」。もうすぐ夜になるのに、レストランの前ではおつきさまが空にのぼれずこまっている。

「おなかが ぺこぺこで、げんきが でないのです」

コックさんは食べるものを用意する。バナナを1本、次の日には2本、その次の日には3本。おつきさまは食べた分だけ大きく長く空で輝く。バナナがあきたら、グレープフルーツ、オムライス、パンケーキ。おつきさまはこのまま空に浮かび続けられるだろうか?

毎日少しずつ形が変わっていく月はまるで太っていくみたい。今日のお月様はなにを食べた形なのか、夜空を見上げて確かめたくなる。レストランの時計は実際の月が出たり沈んだりする時間に合わせて描かれている。月の不思議に迫る細かい描写で、読むたびに発見がある。