英語、書けますか―TAGAKI(多書き)のすすめ―

松香洋子 著
mpi 松香フォニックス
1600円+税

多くの日本人が英語に対して苦手意識を持っている。「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能のうち、特に「聞く」と「話す」がこれまでの英語教育で軽んじられてきたとして、新学習指導要領や高大接続改革で重視される傾向にある。しかし、私たちが英会話に自信がなかったり、相手に意味が通じない英文を口に出してしまったりするのは、もしかすると「書く」訓練が圧倒的に足りないからではないだろうか。

日本語で「多書き」と表すTAGAKIは、とにかく英文を書くトレーニングだ。従来の単語の穴埋めや英文法に従った並べ替えとは一線を画している。1文10語前後を基本に、次第に文章を増やしていくので、中学校1年生段階か、もしくは小学校高学年で始めても良い。

全部で150のトピックがイラスト付きで示され、よく使う単語やフレーズも載っているが、それらはあくまで参考例だ。トピックに関連する内容を調べたり、辞書を引いたりして、自分自身で英文を考える。採点が大変ではないかという懸念もあるだろうが、TAGAKIは添削や正解を求めるものではない。間違いがあっても、考えながらさまざまなトピックの英文を書くうちに、英文法を理解し習得できるようになるからだ。

学校現場での応用として、各自が書いた作文を発表し合い、英語で意見交換するグループ活動が考えられる。このように「書く」から始めると、他の3技能もバランスよく身に付けられるだろう。