「公教育」の私事化

2020年に向けて急速に進む日本の教育改革を、著者は「不易流行の『流行』に重きが置かれている」と指摘し、「生まれ落ちた生活環境の差で人生が決まってしまう」と危惧する。「教育の不易なる部分を軽視していると、日本の公教育は崩壊するでしょう。セーフティーネットからあふれた児童・生徒は学びから逃避していく」、その結果「教育格差は広がる一方」と警鐘を鳴らす。

著者は公立高校の校長を経て、現在は東京都教委の特任教授や大学の非常勤講師として後進の指導に当たる。

本書では「教育委員会の役割」「教育課程とカリキュラム」といった教育の基本を解説。……