みらいの教育 学校現場をブラックからワクワクへ変える

苫野が専門とする教育哲学と内田の教育社会学という、一見すると広義の教育学の両極に位置する研究者が、この国の教育の本質について語り合う。今社会で最も注目されている2人の教育学者による対話というだけでも興味深い。そして、その異なる立脚点から到達したのは「教育の特殊性」という問題だった。

第1章では近年の現場と学問の関係性に着目。両者の対談を追いかけるうちに、ここ数年で教育学と教育現場の距離が広がったことに気付かされる。第2章では一気に教育の特殊性への論駁(ろんばく)に発展する。

学校の働き方改革では、教員の長時間労働の要因として、1971年制定の給特法と教育現場の実態との乖離(かいり)が指摘されている。……