ひだまり

 

林木林 文
岡田千晶 絵
光村教育図書
1300円+税

のどかな港街でたくましく暮らす野良猫トラビス。けんかが強いトラビスは他の猫から魚を横取りしてしまう。猫一匹が大の字になって寝てもあまる、水たまりほどの大きさのひだまりがお気に入りの場所。しかし、いつも独りぼっち。

心優しい三毛猫、ミケーレとの出会いからトラビスの生活は変わる。一緒にひなたっぼっこをするうちに、ミケーレがやってくるのを楽しみに、そしてミケーレを大切に感じる。

「たいせつなだれかがいる。それだけでいつものけしきが こんなにも かがやくのか」

大切なものがあることは、失う恐怖も背負う。やがてくるミケーレとの別れを乗り越える先にあるのは…。

友達と一緒にいるだけで心が温かくなる。それは、たとえ別れがきても失われない財産であることを教えてくれる。