学校管理職養成講座―スクールリーダー育成のための12講―

篠原清昭 監修
ミネルヴァ書房
2800円+税

タイトルの通り、学校管理職を目指す教員向けの研修テキスト。取り上げられている内容は少なくとも中堅以上の多くの教員が頭に入れておくべきだろう。

中教審の学校における働き方改革特別部会で示された答申案でも指摘されたように、管理職には教員をマネジメントし、地域や保護者、部活動指導員らを含め、外部からの協力によって教員の労働環境を改善することが求められている。それだけでなく、主幹教諭による若手教員の育成や副校長・校長の業務補佐が期待されている。今後、中堅教員が学校組織の活性化に重要な役割を果たすだろう。

教員が、学校というやや特殊な組織においてリーダーシップを発揮するためには、授業や生徒指導といった一人前の教師として求められる資質能力はもちろん、学校が抱えている課題や国・地方自治体の教育施策、関連法規に通じておく必要がある。

若手教員の育成や地域との協働の場面では、どのように彼らと接し、学校の教育ビジョンを共有した上で、高い成果を出すかが鍵になる。それらを実践するには、これまで培ってきた経験を、一度理論的に捉え直す作業が欠かせない。

学校は常に動いている。日々多くの課題が発生し、その対応に追われる中で、「チーム学校」としてメンバーが働きやすく、成果を上げていく職場にするにはどうすればいいのか。その役割を担うスクールリーダーにとって、必要不可欠な知見が詰まっている。