二年二組のたからばこ

山本悦子 著
佐藤真紀子 絵
童心社
1000円+税

二年二組の「たからばこ」はちょっと違う。なぜなら、たからくんの落とし物を見つけたら入れておく箱だから。

物語はたからの隣の席になったみなの視点で描かれる。授業中、たからの机からは消しゴム、ハンカチ、次々とものが落ちていく。けれど気にもかけない。たからは物を大切にしないから落としても平気なんだ。しょっちゅう「貸して」といってくるし、みなは迷惑していた。

そんなある日、みなとたからは日直になり、生活科室の鍵がなくなる事件が。この出来事を通して、たからの本当の思いや葛藤する姿を見たみなは、気持ちが少しずつ変化していく。

学校には「困った子」もいる。それでも互いに受け入れ、認め合いながら、みんながありのまま過ごせたら――。小学校教員として長く勤めた著者のそんな願いが込められた作品。