小学校学級担任のためのよくわかるインクルーシブ教育 課題解決Q&A

半澤嘉博 編著/相澤雅文他 著
開隆堂出版
2000円+税

「インクルーシブ教育とは何か」「なぜインクルーシブ教育が求められるのか」――。言葉としては定着しつつあっても、教育現場においてはなお、こうした疑問が存在する。教師はどのように関わっていけばよいか、学級担任や教科担当の役割と責任を示し、実施するべき内容を具体的に伝える。

「理論編」でインクルーシブ教育の基礎知識を解説し、「Q&A編」で現場の戸惑いを実践的に解消。巻末には「個別の指導計画」など各種計画の具体例を示す「資料編」を収載。同時刊行の「小・中学校管理職のためのよくわかるインクルーシブ教育 課題解決Q&A」と共に、現場に寄り添った視点で、学級・学校経営の工夫、保護者対応、関係機関との連携におけるヒントを示している。

「ベテラン先生からのアドバイス」では、「『ひいきしている』という児童・保護者の声にどう対応するか」「障害のある児童の保護者が抱える不安をどう受け止めるか」といった、現実に起こり得るさまざまなケースについて、実践的な情報が得られる。「ベテラン先生」として登場するのは、学校現場を経験した研究者や校長、教員らで、苦慮した体験をもとにしたアドバイスを提示する。

編著者の東京家政大学・半澤嘉博教授は「インクルーシブ教育の推進においては、通常学級の改革が極めて重要」と語る。本書は入門編として理解を深められるだけでなく、その改革に踏み出すための心強い寄る辺となる。