カラフルな学校づくり ESD実践と校長マインド

住田昌治 著
学文社
1800円+税

目指す学校の姿は、一人一人の色が尊重され、その色が輝く「カラフル」であるべきだ――。横浜の普通の公立小学校を、ESD(持続可能な開発のための教育)の実践によって見違えるほど元気にした著者による、多様性時代の学校づくりへの思いを込めた一冊。

著者は横浜市立永田台小学校で8年間校長を務め、2018年度より同市立日枝小学校校長に着任。永田台小時代にユネスコスクールに加盟し、ホールスクールアプローチでESDを推進した。研修講師や講演、記事執筆など、多岐にわたる活躍が注目されている。

人と同じことをやるのが嫌。かといって強引に進めるのではなく、人間関係を築きながらジワジワとイノベーションを起こすタイプ。そう自分を分析する。ESDに魅力を感じて取り組み始めたのも、これまでの教育や学校の在り方自体を見直し、持続可能な学校に変えていけるチャンスだと思ったからだ。

校長としての在り方や、ESDの視点から考えた働き方改革と学校システムの刷新について具体的な方法が書かれている。永田台小の教職員からも「愚痴を言う人がいない」「安心感に包まれて伸び伸びとやりたいことがやれた」と評価されていた実践法は、どこの学校にとってもヒントになるはずだ。

新しい赴任先で当たり前を見直しながら、さらにいい学校にすべく挑戦を続けるその姿にも、多くの人が勇気付けられるだろう。