
中退者のための学校
アンドラ・チャンセンは「セカンド・チャンス」という意味だ。その名が示す通り、高校中退者が再度、学校での学習に挑戦する場である。厳密には独立した学校ではなく、ある公立高校の中にある特別なセクションだ。
地図を頼りに訪問すると、川沿いの歴史ある建物にたどり着いた。思ったより大きくて驚いたが、同校が利用するのは1階だけで、2階以上は別の高校の建物だった。
1階には部屋が五つあり、スウェーデン語、英語と数学の教師3人に、校長、心理カウンセラー、職業指導担当と課外活動担当の7人のスタッフで、約40~70人の生徒を受け入れている。……
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