公立校と私学 職場としての違いは(下) 教員や関係者の声



教員が働きやすいのはどちらか――。公立学校と私立学校の違いを、さまざまな側面から考察。両方を経験した教員の声から、それぞれが抱える雇用面や労働面の課題を浮き彫りにする。




公立から私立へ――保護者への悩み

「私立へ移ろうと決めたのは、公立で体を壊したから。精神的にも追い込まれていた」――。そう語るのは、関東の町立小学校に約10年間勤務した後、フレネ教育をベースとする私立小学校に転職したA教諭(女性)だ。

A教諭が精神的に追い込まれた要因は、大きく二つある。一つは保護者対応。「虐待されているのでは」と思われる子供や貧困家庭の子供、外国にルーツを持つ子供、発達障害が考えられるのにネグレクト状態にある子供など、一つの学級にさまざまな課題を抱えた児童がいて、その保護者への対応に日々苦しんでいたと当時を振り返る。

「虐待が疑われた子供の体には、大人の手で強くつかまれた跡や、蹴られたような跡があった。……

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