
校則の法的な位置付け
妹尾 学校では「当たり前」でも、「これが当たり前で本当にいいのか」ということが多々あります。今日は憲法学や子供の人権といった知見から「ここはおかしい、もっと見直せるんじゃないか」ということを、どんどん伺いたいなと。例えば最近は、ブラック校則など学校ルールの見直しが始まっていますが、どう考えたらいいでしょうか。木村 まず校則の法的な位置付けを明確にする必要がありますよね。校則に従わなければいけない、と定めた法律はありませんから、「学校には校則を定めても、それを強制執行する権限がない」ということが出発点だと思うんです。
妹尾 法令でもない校則をもとに、頭髪や服装などを生徒に強要はできない、というわけですね。……
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