【木村草太氏×妹尾昌俊氏】学校の当たり前を法から見直す(中)


教員の業務削減と同時に、「学校の常識」を見直す動きが広がっている。校則に従うべき根拠はあるのか。なぜ皆、校則に従うのか。子供の人権など法律の観点から学校問題を捉え直してきた憲法学者の木村草太氏と、学校業務改善アドバイザーや中教審「学校における働き方改革特別部会」委員を務める妹尾昌俊氏(教育新聞特任解説委員)が、「校則には従わなければいけない」という「誤解」について考える。


学校の「お勧めファッション」

妹尾 前回、木村先生より「校則というのは本来、学校の教育指導権および施設管理権の行使のための基準を自ら決めたもの」であり、また「法的な強制力はない」というお話がありました。

ただ法的に拘束力がないとはいっても、実質的に強制力があるようにみんなが信じてしまっているところがありますね。離脱すると先生からいろいろ言われるので、事実上強制されるということが起きてしまう。でもそれは校則が問題なのではなく、校則に基づいた指導が行き過ぎているかどうか、つまりその指導権限上、適切な範囲内に収まっているかどうかを考える必要がある、ということでしょうか。

木村 そうですね。例えば昔「長髪裁判」というものがありました。……

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