境界線を越える学び STEAM教育(下) 掛け算の学びが新しい価値を生む

「正解ばかりの学びや、予定調和な学びはもうやめるべき」と語る、STEAM教育家で音楽家・数学研究者の中島さち子氏。STEAM教育を教育現場で推進していくにあたっての課題や、これからの教員の役割について聞くとともに、現在はNYでメディアアートを学ぶ中島氏の、学び続ける姿勢と発想力の源に迫った。
予定調和のプログラムはもうやめよう
――STEAM教育の課題について教えてください。

今はまだ日本では「STEAM」のニュアンスがはっきりしていません。だからこそ、今年はSTEAM教育のキーポイントになる年だと思っています。

STEAM教育は、ただのスキルセットを学ぶとか、知識を学ぶということとは全く違います。次なるエリート教育でもありません。正しいことや正解を学ぶことに意味があるのではなくて、ワクワクや各自の興味・関心を起点に「知の探究」をすることが重要です。

また、プログラミングをしていれば、ドローンを使えば、それがSTEAM教育になるということではありません。……

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