指示待ちの子供が主体的に変わる授業


図工専科教諭として、さまざまな先進的実践に取り組んでいる東京都三鷹市立第一小学校の﨑村紅葉主任教諭。積極的に勉強会やセミナーに参加しながら学びの選択肢を増やしてきた﨑村教諭だが、「すてきだと思った実践をそのまま、まねしようとしても、絶対に失敗する」と話す。良い実践を自分の目の前の子供たちに向けた授業にするにはどうすればいいのか――。教員になろうと思ったきっかけや、初任校からこれまでの学び、発達段階に合わせた授業ポイントについて聞いた。


自分の中の選択肢をたくさん持つ

――教員になろうと思ったきっかけを教えてください。

父の仕事の関係で引っ越し、転校が多い子供時代を過ごしました。でも転校先のどの学校でも、すごく楽しい学校生活を送れました。もちろん、転校したばかりの頃は緊張してなじめないのですが、その都度、担任の先生が友達の輪に入れてくれました。元々、絵を描いたり何かをつくったりするのが好きだったので、そうした自分の長所を先生がクラスメートに紹介してくれることで、友達の輪を広げることができました。

こうした経験から、自分も学校の先生になって、子供たちのつなぎ役や、子供が「学校って楽しい」と思える手助けがしたいと思い、教員を目指しました。

地元の静岡県で小学校の担任になるか、中学校か高校の美術教員になるか悩んでいたのですが、たまたま東京で小学校専科教員の募集があるのを知り、それに受かって図工専科を希望して、今に至ります。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。