【ムンディ先生】知識プラス楽しみ方を見せる


 公立高校の社会科教員であり、教育系YouTuber「ムンディ先生」として活躍する山崎圭一教諭。教え方の基盤は、初任で勤務した特別支援学校にあるという。現代の高校生は、なぜムンディ先生の授業に魅(ひ)かれるのか。インタビューの最終回では、山崎教諭の教育論や生徒との向き合い方、授業動画の可能性について聞いた。

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生徒の理解力と向き合う

――授業づくりで迷っている教員にアドバイスを送るとしたら、どんなことでしょうか。

 受け手の視点、生徒視点を常に心掛けることでしょうか。特に中高の教員は教科担任制なので、自身の専門性が高くなるにつれて、生徒の理解度との間にギャップが生まれやすい状況があります。

 私は教員になって最初に赴任したのが特別支援学校でした。重い障害があり、生きるのが精いっぱいな子供たちを多く見てきました。一方で、障害の程度によっては、教科の学習ができる生徒もいるのですが、その授業を担当する中でも多くのことを勉強させてもらいました。

 生徒一人一人それぞれに違う理解力があり、それぞれに違う身体的な困難さがあり、一様には教えることができないことを、身を持って体感できたのです。……

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