【先生の先生】己を知った教師は輝ける

 「笑育」や「新聞教育プログラム(記者トレ)」など、独自の教職指導プログラムを手掛ける東京理科大教職教育センターの井藤元准教授。どのようなビジョンや理念を持ち、「教師の卵」と向き合っているのだろうか。インタビュー最終回では、複雑化する学校現場の中でしなやかに活躍する教師を輩出するために、「先生の先生」として心掛けていることを聞いた。
自分なりの表現を見つける
――学校現場を取り巻く環境はより多様化、複雑化が進んでいます。これからの時代の教師に必要な能力を、どのように捉えていますか。

 インタビューの第1回で、教師のパフォーマンス力向上について触れましたが、私は全員がスティーブ・ジョブズのようにならなくてもいいと思っています。身ぶり手ぶりを交えて悠々と語る「パフォーマンス特化型」の教師に、誰もがなる必要はないのです。

 それより大切なのは、自分にあった表現を見つけ出すこと。プログラムの講師を務めてもらった漫才師や新聞記者の方々など「表現のプロ」に共通するのは、「自分とは何ぞや」と自身と向き合い、オリジナリティーを見つけるために葛藤を重ねているところです。

 教師としても、一人の人間としても、己と向き合う姿勢は必要だと感じます。……

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