
自分なりの表現を見つける
――学校現場を取り巻く環境はより多様化、複雑化が進んでいます。これからの時代の教師に必要な能力を、どのように捉えていますか。
インタビューの第1回で、教師のパフォーマンス力向上について触れましたが、私は全員がスティーブ・ジョブズのようにならなくてもいいと思っています。身ぶり手ぶりを交えて悠々と語る「パフォーマンス特化型」の教師に、誰もがなる必要はないのです。
それより大切なのは、自分にあった表現を見つけ出すこと。プログラムの講師を務めてもらった漫才師や新聞記者の方々など「表現のプロ」に共通するのは、「自分とは何ぞや」と自身と向き合い、オリジナリティーを見つけるために葛藤を重ねているところです。
教師としても、一人の人間としても、己と向き合う姿勢は必要だと感じます。……
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