
不登校に対する世間の見方が変わってきた
——立花高校は以前より「不登校生徒の自立を支援する」ことを前面に打ち出されています。教育機会確保法が2017年に施行されるなど、近年の「不登校」に対する変化をどう捉えていますか。
不登校の子供たちのバックグラウンドも10年、15年前と比べると多様化し、変化していると思いますが、それ以上に「不登校」に対する世間の見方が大きく変わってきていると思います。良くも悪くも「不登校」という言葉や世界観が、市民権を得つつあると感じています。
本校の教育方針ややっていることに対して、時代を先取りしてきたように言っていただくこともありますが、創立以来、方針は何も変わっていません。他の学校と何か違いがあるとすれば、子供に合わせて柔軟に変化していく姿勢が学校側にあるだけです。
「不登校を解決する力」が本校に求められるとするならば、真逆の発想なのですが、「不登校の子供たちが安心して不登校のままでいられる学校」でありたいと思っています。……
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