
力で押さえつける生徒指導に違和感
——齋藤校長はもともと公立中学校の教員だったそうですね。立花高校に赴任するきっかけはなんだったのでしょうか。
以前は公立中学校で音楽の教員をしていました。生徒指導も担当していたのですが、当時は疑いもなく、いわゆる力で押さえ付けるような従来型の生徒指導を行っていました。
しかし、同時に「これでいいんだろうか」という違和感も抱えていて、自分自身も息が詰まっていたのかもしれません。そこに病気をしたタイミングも重なり、その違和感から逃避したくなったんです。今思えば、当時はそんなことにすら自分で気付いていなかったかもしれません。
その当時、立花高校は定員450人に対して入学者が200人前後しかなく、経営的には厳しい状況でした。……
この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。