【不登校とともに】一人も見捨てない学校


「不登校生の自立支援」という教育方針を打ち出し、生徒を包み込む温かな校風が多くの教育関係者に注目されている私立・立花高等学校(福岡県福岡市)。「一人の子を粗末にするとき、教育はその光を失う」という創設者の理念の下、教員や生徒と共にその校風を作り上げてきたのが、公立中の音楽教員を経て2004年に赴任してきた齋藤眞人校長だ。インタビューの2回目では、立花高校赴任後のエピソードを交えながら、齋藤校長自身の教育観の変化やこれまでの歩みについて聞いた。(全3回)


力で押さえつける生徒指導に違和感

——齋藤校長はもともと公立中学校の教員だったそうですね。立花高校に赴任するきっかけはなんだったのでしょうか。

以前は公立中学校で音楽の教員をしていました。生徒指導も担当していたのですが、当時は疑いもなく、いわゆる力で押さえ付けるような従来型の生徒指導を行っていました。

しかし、同時に「これでいいんだろうか」という違和感も抱えていて、自分自身も息が詰まっていたのかもしれません。そこに病気をしたタイミングも重なり、その違和感から逃避したくなったんです。今思えば、当時はそんなことにすら自分で気付いていなかったかもしれません。

その当時、立花高校は定員450人に対して入学者が200人前後しかなく、経営的には厳しい状況でした。……

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