【仮想の学校】授業は仲間づくり


元高校教師で、現在は教育コンサルタントとして全国の学校現場を飛び回る前田健志氏。教壇から距離を置く道を選んだ理由について、「目の前にいる所属校の子供たちの幸せを願うだけでいいのだろうかと思ったから」と明かす。そんな前田氏の働き方をヒントに、インタビューの最終回では「教師」という職業の働き方や使命を読み解く。(全3回)


独り善がりでは楽しくない

――徹底的に「生徒ファースト」で物事を進めている前田先生ですが、現職教員時代、他の先生からすんなりと理解は得られましたか。

先輩や同僚には恵まれていましたが、新人時代から管理職や先輩に物申す生意気な教員だったと思います。特に若い頃は、「楽しい学校」をつくりたいという熱意が先走り、独り善がりな部分もありました。

おかしいと思ったらどんどん声に出して指摘し、私のモチベーションに付いて来られない先生には時に強い口調で意見していました。一人で仕事を抱えすぎて、自身もパンク寸前まで追い込まれているのに、「俺は何でもできる」と思い上がっていました。正直に言えば、そのせいで心身のバランスを崩してしまったこともあります。
――今ではかつての所属校だけでなく、全国の先生を巻き込んでいろんな取り組みを展開しています。どのようなきっかけがあったのでしょうか。

経験を積むごとに、敵意を持っても何も始まらないと気付いたんです。……

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