【北欧の教育最前線】高校生は偽ニュースを見破れるか


「偽ニュース」は高校生の投票にどのように影響するか。ノルウェー国営放送NRKの教養番組が、これを検証する実験を行った。彼らは今年の春から半年間、主にソーシャルメディアを活用してオスロ近郊の高校生に「偽ニュース」を提供し、模擬選挙を操作しようと試みた。この実験を知っていたのは校長のみだった。


情報はどう操作されたのか

番組は「偽ニュース」のさまざまな手法を使って、近年は得票数の低い中央党の票を増やそうとした。まず、ソーシャルメディア上で偽アカウントや偽ページを作成し、ジョーク画像や気候変動など、生徒が関心を持ちそうな話題を振りまき、フォロワーを増やした。そして、選挙が近くなると、中央党の好感度や親近感を上げる情報を流したのだ。

選挙直前に流れた「校庭にオオカミが現れ、猫が殺された」というセンセーショナルな偽動画は、実験校のほとんどの生徒が閲覧し、話題に挙がった。

模擬選挙の結果、中央党は前年よりも得票数を伸ばしたものの、偽ニュースの影響はほとんどなかった。……

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