【マイクロステップ】学びが変わる 効果的学習の意外な姿

子供一人一人の学習履歴を収集・分析することで、個に応じた学びを提供する――。学習の「個別最適化」に向けて注目を集めるのが、教育ビッグデータの可能性だ。自治体と共同で子供の学習効果の向上に取り組んできた岡山大学の寺澤孝文教授は、独自のデータ解析から、最も効果的な学習方法について意外とも言える結論を導き出した。寺澤教授のeラーニングシステムが実現すると、学びはどう変わるのか。研究の現状と成果を聞いた。


英単語は1日5回で確実に定着する

「人間にとって最適な学習とは、どのようなものなのか」。多くの教育者が考えるこの問いに、寺澤教授は一つの視点を提供する。

「人間の判断には、過去の行動が大きく影響している。しかし、現在のビッグデータの解析では、そうした時間軸で捉えた分析まではできていない。そのため、人間の行動を予測したり制御したりするのは難しい」

それは学習行動も同じだ。1回のテストで学力を測ろうとしても、それが一夜漬けの学力なのか、定着している学力なのかは見分けがつかない。……

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