【教育とリーダーシップ】誰もが輝く組織づくり

トップダウンに代わる新しいリーダーシップの在り方が今、注目を集めている。広島県立広島観音高校サッカー部の元監督で、「ボトムアップ理論」でチームを日本一に導いた畑喜美夫・ボトムアップパーソンズ協会代表と、組織の中で発揮されるリーダーシップについて、研究と教育の両面からアプローチする中原淳・立教大学教授。新しいリーダーシップの在り方を提唱する2人が対談した(全3回)。第1回では、教育現場でリーダーシップをどう育て、発揮していくのか。2人の理論と実践がシンクロした。


「ボトムアップ理論」で自立型組織をつくる

――今、子供たちにリーダーシップを身に付けさせると同時に、教師自身が組織の中でリーダーシップを発揮していくことが求められています。お二人はリーダーシップについて、どのようにお考えですか。

 私はこれまで、高校サッカー部の監督として「ボトムアップ理論」を実践してきました。その基本的な考えは、部員一人一人が自ら考えて、積極的に動いていく、自立型の人財育成と組織構築を目指すものです。個人に焦点を当てて、ミッションやビジョンなど、いろいろな柱を立てながら人づくりをします。

中原 ボトムアップというくらいですから、トップダウンのアンチテーゼと位置付けているのでしょうか。

 「ボトムアップ理論」は在り方なので、具体的な方法の中にはトップダウン的なものもあります。……

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