
1. コンピューターの使用を想定した問題
PISAは義務教育終了段階の15歳の生徒が持っている知識や技能を、実生活のさまざまな場面で直面する課題にどの程度活用できるかを測定する調査で、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について、2000年以降3年おきに実施している。調査ごとに3分野のうち1分野を中心分野に据えて、重点的に分析を行っている。今回の調査の中心分野は読解力だった。15年調査からPISAではコンピューターを使用する形式に移行し、今回の調査では、長文の課題文をスクロールして読んだり、キーボードで文章を入力したり、マウスによるドラッグ&ドロップ操作で画面上の選択肢を動かして解答したりするといった、コンピューターの特性を生かした問題が出題された。
今回の調査は79カ国・地域から約60万人が参加。……
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