【井本陽久】不思議な職業「教師」とは

私塾「いもいも教室」で、試行錯誤する学びをプロデュースする井本陽久教諭。「子供がかわいくてしかたがない」と楽しそうに話す井本教諭は、どのような教師観に基づき教壇に立っているのだろうか。30年間の教師人生を振り返りながら、今の時代に求められる教師像を語ってもらった。(全3回)
この特集の一覧
なぜイモニイは子供に愛されるのか
どの子もいとおしい
――良い教師とはどのような教師だと思いますか。
どの子を見ても、心からいとおしく思える教師だと思います。そしてその意欲を持って教師を続けていれば、そうなれるものだと思います。

教師は、自らの行動を正当化しやすい立場にあります。「生徒のため」という大義名分があれば、多少理不尽に怒ったとしても、周囲からは「しょうがないよ」という目で見てもらえます。

しかし私自身は、どこかで「どんな怒りも正当化できない」とちゃんと感じていて、どの子を見ても、そのままでいとおしく感じられるようになりたいと思っていました。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。