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・メタ認知能力の育成法「メタ認知能力」とは何か
――近ごろ注目されている「メタ認知能力」というキーワードですが、端的に言うとどんな能力なのでしょうか。
一言で言うと、「自分で分かる力」です。もう少し分かりやすく言うと、自分が持っている知識がどこまでなのか、自分が理解できたこと、また、分かっていないことなどを自分自身で気付く力です。自分の行動を自分の体から分離した状態で見ているようなイメージで、自分を客観視する力とも言われます。今までの教育現場では、子供たちがどこまで分かっているかを、個々に把握していたのは主に教員でした。しかし、教員によって用意された学びから、子供たちの主体的な学びに変えていくためには、子供が自分で自身の到達度を把握する能力が必要となります。つまり、自分自身の現在位置を把握する能力ですね。
また、主体的な学びを実現するには、学び自体の目的を教員や親が与えるのではなく、子供自身が決めなければなりません。……
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