【後藤良秀】育成のアプローチ

新学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」やアクティブ・ラーニングを実現するために必要な能力として、「メタ認知能力」が注目を集めている。文科省の研究開発指定校においてその実践的教育に取り組み、現在はベネッセ教育総合研究所顧問を務める後藤良秀氏へのインタビュー第2回では、実践の具体的な内容について聞いた。(全3回)
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メタ認知能力の育成法


教育の世界にありそうでなかったもの
――実際に、どのような取り組みによって、メタ認知能力が育成されるのでしょうか?
まずはメタ認知する手法を学び、それを実際の場面で活用するという活動を繰り返すことです。その手法を学ぶ上でのヒントは、日本の学校教育よりも、むしろ企業経営や海外の学校教育、スポーツマネジメント、コーチングなどの中にありました。

実はこれが、学校教育の世界にありそうでなかったものなんです。東京都町田市立鶴川第二小学校では、自分の良さを見つけるために、他者から見た自分の良さを取り入れるツール、モデルを出して自分自身と比較して考えるツール、高学年では大谷翔平選手がやっていた「マンダラート」などのツールを使っていました。これらのツールは、学校教育の外の世界において、幅広く使われていたものです。

鶴川二小では、メタ認知の研究開発を通じて、教員たちも積極的に外の世界に学びに出るようになりました。……

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