【宮口幸治教授】認知機能を見極める

児童精神科医として医療少年院や病院に勤務してきた立命館大学産業社会学部・宮口幸治教授の著書『ケーキの切れない非行少年たち』が、話題を呼んでいる。「見る力」や「聞く力」などの認知機能が弱く、支援が必要にもかかわらず行き届いていない「気付かれない子供」がテーマだ。「彼らを救えるのは学校しかない」と話す宮口教授に、学校や教師ができることを聞いた。(全3回)
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学校でしか救えない子供たち
支援が行き届かない子供たち
――著書が各方面から反響を呼んでいるようです。

現在の発行部数は40万部を超え、50万部に届きそうな勢いです。想像以上の反響に、正直驚いています。教育関係者にとどまらず、これまで新書を手に取ったことがない層にも読まれているようです。実は、コミック化する方向で話も進んでいます。

この書籍の最大のテーマは、支援が必要にもかかわらず行き届いていない子供をいち早く見つけ、支援体制を整えることです。それができるのは、学校しかないと私は考えています。

そのため、本書は社会に彼らの存在を伝えるとともに、学校の先生に向けてのメッセージを込めた内容となっています。……

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