【宮口幸治教授】「コグトレ」で社会面の支援を

精神科医として少年院で出会った子供との関わりをつづった『ケーキの切れない非行少年たち』の著者・宮口幸治教授。生きづらさを抱える子供の要因の一つに認知機能の弱さを挙げ、その支援をするためのツールとして「コグトレ(認知機能強化トレーニング)」を開発した。「見る力」や「書く力」、そして社会で生きていくための「対人スキル」を育むための支援とはどのようなものなのか。具体的な手法とともに、学校の教員が心にとどめておくべきことを聞いた(全3回)。
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学校でしか救えない子供たち

勉強と人と話すことが苦手な子供
――認知能力に課題を抱える子供のためのトレーニングツールとして、「コグトレ」を開発されました。
少年院に勤務していたとき、非行少年たちに少しでも良い状態で社会へ戻ってほしいとの思いで開発しました。社会面、学習面、身体面の3つの視点から、子供の認知機能を支援する包括的なプログラムです。

少年院で出会った非行少年たちに苦手なことを尋ねると、「勉強」と「人と話すこと」と口をそろえます。

私は少年院や病院の他にも、小中学校を対象としたコンサルテーションや教育相談を通じて、困難を抱えた子供たちと関わってきました。……

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