【心理的安全性】いじめは撲滅できない

最近のビジネス界で、チームの生産性を向上させるためのキーワードとして注目を集める「心理的安全性」。学校においては、子供たちの学びに対するレディネス(心理的・物理的に学ぶ準備が整っている状態)に寄与するものと考えられている。組織開発ファシリテーターとして、長年にわたりビジネス現場や教育現場の組織開発を手掛けてきたナガオ考務店代表取締役・長尾彰氏に、第2回では心理的安全性といじめの関係性について聞いた。(全3回)
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教員とクラスの心理的安全性

学校は心理的安全性を築く力を養う場
――心理的安全を保ち続けることは可能ですか。
人は異質なものと出合えば不安が生まれますから、心理的に安全な状態をずっと保つのは難しいと思います。大人であれば、自分が属する環境はある程度自分で選ぶことができますから、職場が嫌になったら転職するという選択もできるかもしれません。しかし、子供が所属する「学校」や「学級」という組織は簡単には変えられないので、固定的な人間関係の中で心理的不安が生じるとつらいものがあります。

異質なものと共存していくのが社会だとすると、子供たちは社会に出るまでに、心理的安全性の築き方を学ぶ必要があります。異質なものに出合ったときに、自分の心がどのように動いて、それに対してどういった行動を取り、どう対処していくかを考えて学ばせることが、学校という場の役割の一つです。
――自分自身の不安を言語化するのは、簡単ではないですよね。
自分自身がどんなことに対して不安を感じるか、自分自身で気付けることは重要です。……

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