【0から1をつくる】学びの選択肢がない

これからの教育に必要なのはどんな学びなのか――。その方向性を示す事例の一つとして注目されているのが、米国カリフォルニア州にあるチャータースクール「High Tech High」だ。この学校を舞台にしたドキュメンタリー映画『Most Likely to Succeed』を見た多くの教育関係者が、今までと全く違った学校の姿に衝撃を受けている。映画の上映会を日本で始めた(一社)FutureEdu代表理事の竹村詠美氏は、上映会以外にも精力的に世界の先端教育を日本に広める活動を行っている。ビジネス界で活躍していた竹村氏を教育界へと突き動かしたものは何だったのか。インタビューの第1回は、世界との比較から見えてきた日本の教育の課題について聞いた。(全3回)
この特集の一覧
0から1をつくる学び

日本の教育の課題とは
――竹村さんはこれまでAmazonやディズニーの経営メンバーとして事業の立ち上げや、Peatixの共同創業に関わられるなど、ビジネス界で活躍されてきました。教育界に携わるようになったきっかけを教えてください。
私はサービスでも会社でも「0から1をつくる」ことを意識してやってきました。そのことに楽しさを感じていましたし、これからの時代に必要なことだと、自分が起業をする中で実感してきました。

これまでさまざまなスタートアップを手伝ってきましたが、日本には起業家が少ないことに危機感を抱いています。例えば大学生に対して起業の話をしても、「私には無理です」「リーダーシップなんて持っていません」とネガティブな反応ばかりが返ってきます。それまでに受けてきた教育や自身の経験から、そう思い込んでしまっているのでしょう。

こうした現状から、教育を変えなくてはいけないと思っていましたし、自身の経験を何らかの形で還元できないかと考えていました。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。