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・Withコロナの学校 どう教育を再構築するか?慣例主義や横並び主義に惑わされないために
――今回、文科省からこれまでとは違う、かなり踏み込んだ通知が出たという印象を持っています。
苫野 日本の教育行政を知るものからすると、今回の通知は非常に弾力的で、ある意味、革命的な内容だと思います。標準授業時数を死守しなくていい。学習指導要領も弾力的に運用していい。遅れた授業は次々学年まで繰り越してもいい。教科書から学校の授業で重点的に教えるべき箇所を仕分けするということまで、示しています。さらに高校入試の範囲の限定なども含め、ここまでやるかというほどの弾力的な対応をしています。
しかし、なぜか自治体レベルで「いやいや、標準授業時数は絶対死守しなければ」というようなことが起こっている。……
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