
この特集の一覧
・先生って何だろう?全ての教師が試行錯誤できる環境を
――何が学校を閉鎖的にしているのでしょうか。
井本 数年前に教師志望の若者たちと対話する機会がありました。彼らの話を聞いていると、本当に純粋に「子供たちがかわいい」「子供たちのために何かしたい」と考えていることが分かりました。そして、それを実現するために、自分が苦労する覚悟もしっかりと持っていました。彼らがこの気持ちのまま教壇に立って、自分の思うように試行錯誤できれば、大きな教育改革なんていらないと心底思いました。
では、なぜそれができないかと言えば、学校の空気のせいだと思うんです。純粋な思いを持って教師になっても「いやいや勝手にしちゃダメ」と周りから言われてしまう。
さらに学校の中の「教師と児童生徒」という構造のために、気付かぬうちに至るところで「主従関係」を使って子供を従わせることに、まひしてしまいがちです。……
この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。