【教育の地図を広げる】PBLで学校を地域に開く

静岡県立掛川西高校は、地元のシンボル、掛川城にプロジェクションマッピングを施すなど、地域と連携したPBL(Project Based Learning)を展開している。これらのユニークな活動を中心となって担っている吉川牧人教諭に、地方の高校が地域や世界とICTでコラボレーションすることの価値について聞いた(全3回)。第2回では、学校を地域に開くことで、生徒の探究はどう進化するのかを掘り下げる。
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教育の地図を広げる

生徒の「やりたい」を地域につなぐ
――掛川西高校では、地域と連携したPBLも特色の一つとなっていますね。
実は、本校でこうした取り組みが行われるようになってから、まだ数年しかたっていません。地方の進学校は、地域から応援されてはいるものの、部活動も盛んだし、勉強もするし、なかなか一緒に何かをする余裕がない。地域とは心理的な距離がある場合が多いと思います。それは創立から120年の歴史を持つ本校も同じでした。

しかし、学校としてアクティブ・ラーニングに取り組んでいくうちに、生徒たち自身が地域といろいろなことをやりたいと主体的に提案するようになってきたんです。プロジェクションマッピングもその一つです。それを実現するために、教員はハブになって生徒と地域の大人をつなぐわけですが、いざやってみると予想以上にさまざまな成果が生まれて、地域と連携した実践が徐々に形作られていったのです。

もともと、私は本校でICTの利活用を進める立場にいたのですが、なかなかうまくいっていませんでした。……

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