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・日本初のアフリカ出身学長 ウスビ・サコ氏(京都精華大学)に聞く 日本の学校教育への提言社会のニーズに教育を合わせている
――日本の学校教育をどのように見ていますか。
一見したところ、学校の組織やシステムが整っており、子供たちはある程度、恵まれているように感じます。しかし、教育課程の内容を細かく見ていくと、学年が上がれば上がるほど、子供の個性を抑圧しているように見受けられます。つまり、子供たちにとって負担がどんどん大きくなる学校教育なのではないかと、私には映っています。
――子供たちの負担が大きくなるとは、具体的にはどのような点で感じますか。
日本では文科省が定める学習指導要領が大きな影響力を持っており、そのために学年が上がるにつれて子供たちに求められるものが増えていきます。……この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。