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・日本初のアフリカ出身学長 ウスビ・サコ氏(京都精華大学)に聞く 日本の学校教育への提言「小さな違い」を認め合おう
――日本の学校教育では今、多様性を学ぶことやグローバル教育の必要性が問われています。サコ学長は、これらの本質的な意味をどう捉えていますか。
教育では、理論的に教えられるものと、教えられないものがあります。「多様性」については、理論で教えられるようなものではないと、私は思っています。学校生活ではいろいろな人と関わり合ったり、友人と共にさまざまなことを経験したりしながら学んでいきます。同じ学校、同じクラスでも「あの子とは考え方が違うな」とか、「あの子はこんな風に考えるんだ」とか、小さな違いに気付いていくのです。
そうした小さな違いこそが、実はその人の特徴や個性です。……
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