【カタリバ 今村久美氏】コロナ禍だからこそできたこと



認定NPO法人カタリバがコロナ禍に立ち上げたオンライン上の子供の居場所「カタリバオンライン」では、「オンラインでかくれんぼしよう!」「オンラインで曲を作ろう!」などと、子供たちから次々とアイデアが生まれていた。今村久美代表理事は、学びをアジャイル開発(ニーズに迅速に対応させながら開発する手法)的に実験できる今の環境を、もっと生かしていくべきだと考えている。インタビューの2回目は、「コロナ禍だからこそできたこと」に目を向け、これからの学校と社会のつながり方について語ってもらった。(全3回)
この特集の一覧
10代に伴走する カタリバ20年の軌跡
岩手・山形・熊本の3校で探究活動
――岩手県大槌町では2017年度から町教育委員会にも参画するなど、カタリバが深く関わって活動している拠点が多くあります。学校や地域との関係を築く上でのポイントは、どのようなことでしょうか。

学校との関わりで言うと、大切なのは校長先生にカリキュラムマネジメントの視点を持っていただくことです。外から入ってくる人たちにもある程度、権限を許してくれる校長先生でないと、良いイノベーションは生まれません。きちんと適したポジショニングをしていただいてこそ、お互いがwin-winの関係性になれると思います。

例えば、大槌町にある岩手県立大槌高校には、カタリバのスタッフがカリキュラム開発などの専門家として入り、現場での試行錯誤を繰り返しながらイノベーションを生み出しています。

大槌高校には、国公立の大学に進学したい子もいれば、漁師になりたい子もいます。……

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