【デジタル教科書革命】本格導入までのハードル

文科省が2024年度の本格導入を目指している学習者用デジタル教科書。来年度からGIGAスクール構想によって1人1台環境が実現するとはいえ、残された時間は約3年しかない。普及に向けてどんな課題があるのか。学習者用デジタル教科書の本格導入に向けて、超えるべきハードルを明らかにする。(全2回の後編)
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 ・デジタル教科書革命 実証進む小学校の現場から
限られた時間でどれだけ実践例を蓄積するか

学習者用デジタル教科書の整備方針を巡って、文科省は2020年7月に「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議」を設置し、今年度末の取りまとめに向けて議論を進めている。

検討会議の委員の一人である放送大学の中川一史教授は、学習者用デジタル教科書の導入には、「環境」「制度」「活用」「スキル」の4つのポイントがあると指摘する。このうち、「環境」についてはGIGAスクール構想によって、1人1台の学習者用端末や校内無線LANなどの整備が一気に進んだ。また、「制度」に関しては政治的な議論も含めて、文科省などで検討すべき課題と言える。

学校現場の大きな課題となるのが「活用」と「スキル」だ。……

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