【ずるい言葉】 子供を説得と納得のフィールドに招く



「あなたのためを思って言っているんだよ」「どちらの側にも問題あるんじゃないの?」――。

耳にするとモヤモヤとした不快感を抱く「ずるい言葉」。それらをまとめて、10代に向けて解説した書籍『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』が、SNS上で話題を呼んでいる。著者である森山至貴氏は、本にどのような思いを込めたのか。いじめや差別を防ぐために、中高生だけでなく教師や保護者など子供に関わる大人こそ知っておきたいコミュニケーションの在り方を今一度考える。




差別やいじめにつながる「ずるい言葉」

――著書はどのような経緯で出版に至ったんですか。

私は現在、早稲田大学で社会学などの授業を担当しています。その中で学生から、毎年のように、「こんなことを友達に言われたのですが言い返せなくてつらかったです」「この言葉になぜかモヤモヤします」といった相談を受けます。改めてその内容を思い返してみると、学生たちが不快に感じている言葉にパターンがあることに気付きました。そうした言葉の傾向を抽出して、まとめて解説した本があると、とても便利なのではないかと考え、企画が始まりました。

ここに出てくる「ずるい言葉」の数々は、学生に協力してもらい、彼らが実際に不快に感じたり、傷ついたり、モヤモヤした言葉をヒアリングし、それをベースにまとめたものです。
――「ずるい言葉」について、本の中ではイラっとしたり、モヤモヤしたりする「思い込みや責任逃れ、偏見に満ちた言葉」と説明しています。

例えば「うまく丸め込まれて私が悪いということになってしまったけれど、やっぱり私は間違っていない気がする」……

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