「SMART下敷き」が最優秀賞 高校生IoTアイデアソン

2日間でビジネス思考を学んだ
2日間でビジネス思考を学んだ

茨城県内の高校生が、生活のあらゆるものがインターネットと結び付く「IoT(Internet of Things)」社会に向けたビジネスアイデアを発案し、発表する「いばらぎIoTアイデアソン」が2月27、28の両日、つくば市の筑波学院大学で開かれた。3校から生徒5人が参加し、テーマの「IoTを活用した高校生向けのサービスプランを考えよう」に取り組んだ。起業家などからアドバイスを受けながら、アイデア創出の視点や流れを学んだ。手書きした内容がデジタルデータに変換される「SMART下敷き」などのアイデアが発表された。

取り組みは、県内の人材発掘、高校生の情報教育や起業教育の一環として実施。ビジネスアイデアの創出過程を経験する中で、生徒の気付きや学習意欲を引き出し、職業や生き方を選択する幅を早期に広げる機会づくりも目指した。

生徒たちは、2日間でアイデア創出と事業構築の流れを実体験。テーマについて、発想の拡散とターゲットの絞り込み、戦略、内容のブラッシュアップなどのプロセスを経験した。

最初は「高校生が欲しいもの、人気があるもの」などを出発点に、生徒がアイデアを模索し、掘り下げていった。発想や連想を広げるために「はちのすノート」を活用。蜂の巣状のマス目に思いつく内容を書き込みながら、視点を広げたり関連情報について考えを深めたりした。

販売対象を明確化するための「ペルソナシート」や、誰に、何を、どこで売るのかなどを掘り下げる「6W3Hシート」などを段階的に使用。対象を明確化しながら、商品開発の着眼点やセールスポイントなどを探る流れの楽しさを実感した。

生徒の1人は、空間や場所などの制約を受けずに、さまざまな物が表現できるヴァーチャルリアリティー技術(VR)の活用策を模索。買い手の使用場面などを考慮しながら、技術の特性が生きる商品アイデアを掘り下げていった。

IoTの先端テクノロジーに詳しい起業家メンターのアドバイスを受けながら、生徒は、見いだしたアイデアを異なる視点からさまざまに見つめ直すなど、懸命に頭をひねった。

その結果、工業系の学校で、機械実習や工具操作の練習として販売する案を見いだした。実物の大型機械を揃えなくても、VRでそれが容易に表現できる点を生かし、学びの機会にしようというのだ。

その後も、別の分野の販売対象や別の組み合わせで新たな商品や販売先が考えられるなどの助言を参考に、ブラッシュアップを図った。

発表会では、2日間のアイデアシートを公開しながら、それぞれの発案をプレゼンテーション。最優秀賞に選ばれたのは「SMART下敷き」。通常の下敷きのように、ノートの下に敷いて手書きすると、内容がデジタルデータに自動変換される。手書きとICTが融合し、問題を解くときには、内蔵の人工知能が正誤を蓄積し、分析して、独自の課題学習が行えるなど、学びに有効な特性を挙げた。

その他、ベッドに内蔵したセンサーによって、毎日の寝方や体勢などを記録し、健康管理に生かす「健康向上ベッド」などが提案された。

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