【連載】面接の達人 土田萬里子の面接マナー対応術


教員採用試験の面接では、話す内容以前に、受験者のマナーや所作が、面接官に大きな印象を与え、評価の際の重要なポイントになります。

そこで本紙では、面接指導の実績のある土田萬里子・STFグループ代表が、面接の基本的なマナーから、第一印象を高める方法、所作や話し方など、面接対応術について指南する連載をスタートします。(編集部)


5原則を学めば面接はOK!

▼面接時での好感度アップ5原則
 これから10回にわたり、教員試験の合格を目指している皆さんに、面接試験での効果的な面接対応術を連載していきます。並行しながら、記述試験の勉強もぬかりなく進めてください。

 企業面接には、教員面接と違った要素が含まれます。本来の目的と離れていると思っても、教員試験と同時に企業面接を受けてみるのも、勉強の1つです。世の中が多様化している昨今では、企業人としての仕事の仕方にも、学ぶものが多くあるからです。

 企業の求める大きな柱となってきたものは、顧客満足意識とコンプライアンス(法令順守)であるのはご承知のとおりですが、教員採用では「教育」に携わるのに適正かどうかが第一目標になります。企業の顧客に当たる子どもや親への教員としての対応には、ビジネスマナーの習得は必須になってきたように思います。面接時に生かせるビジネスマナーを身につけて、面接に勝ち抜きましょう。

▼第一印象の好感度を上げよう

・面接の印象を上げる5原則
第1原則 身だしなみは細部に気を配り、奇をてらうことはしない
第2原則 挨拶は一味加えて有効に
第3原則 相手を引きつける眼力、顔力で魅力づくりを
第4原則 意思を伝える会話力、表現力を身につける
第5原則 好感のもてる話し方、正しい言葉づかいで

 第1原則の身だしなみについて見てみましょう。
 面接は第一印象で決まる、つまり入室から着席、自己紹介に至るころまでには、ほぼ面接官の合否は決まっているといっても過言ではありません。視覚情報は記憶に強烈に残るからです。

 身だしなみのポイントは、まずは清潔であり、機能的であること、周りとの調和、TPOにふさわしいかなどがあげられます。教員の場合は教養が感じられ、品があり、控えめであることが望ましいのです。子どもや若い人には受けて似合っている服装も、保護者や先輩教師などの目は厳しいかもしれません。

 ましてや面接官は地位も高く、経験の豊富な人ばかりです。
 黒は礼服の色なので、男性はダークスーツのほうがよいでしょう。スーツを整えるときには、立ったり座ったりしますから、一番下のボタンははずします。座ったときに太ももにこぶしを置くのは、気持ちも引き締まり、凛としてすがすがしく思えます。女性は利き手でない方の手を軽く重ねるときれいです。

 眼鏡、ネクタイ、ベルト、靴、靴下、アクセサリーなどは、目立つと相手の目がまず先にそこへ行ってしまうという欠点があります。面接官の気をそらすものより、標準的なものをお勧めします。
 

コラム・達人の「どうも気になるそのマナー・小物編」

★眼鏡の形や色
眼鏡の大きさや縁の色は印象を大きく変えるもの。自分で決めず、他人の意見を聞いて研究すること。黒縁や、サイドのフレームの幅が広いものは避ける方がよい。
★靴・靴下の形や色
白のスポーツソックス、くる節までの短ソックスは革靴にはだめ。座ると靴下がずり落ち、脛が見えるなどは不格好。靴底はゴムでないもの、靴先はとがっていないものの方がよい。スリップオンよりひものほうが格は上。女性はサンダル、ヒールの極端に高く細いものはやめること。
★アクセサリー
常用しているミサンガ、指輪などは外すことを忘れがち。普段は時計は使わずに携帯電話で済ませる人も、シンプルな腕時計をつけていたほうがよい。女性のイヤリングは、面接にはあってもなくてもどちらでもよいもの。ピアス痕が目立つなら、ぶら下がらない上品なものを使用する。

▼連載・特集一覧へ