【連載】講話のヒント「ナンバーズ」編

 紙面に掲載した連載の初回分を紹介します。
   

 横浜市では平成22年に、3分19秒に1回の割合で救急車が出動している。救急出動件数は21年度よりも約1万件増加し15万8631件で、1日当たり435件となった。

 緊急度がそれほど高くなくても、救急要請をしてきたケースもあるという。それによって、本当に急を要する人のところにいけなくなってしまったとしたら、命にかかわる重大な問題になる。

 23年度の全国の出動件数は過去最多の570万6792件で、21年度から3年連続で増加。搬送人員も過去最多の518万1396人となった。

 前年度よりも出動件数が増加した674消防本部にその要因を聞いた(複数回答)ところ、「増加の要因」で最も多かったのは「急病の傷病者の増加」(82・8%)、「高齢の傷病者の増加」(78・0%)、「一般負傷の増加」(53・0%)、「転院搬送の増加」(35・3%)、「明らかに軽症であると思われる傷病者の増加」(25・2%)など。

 「明らかに軽症と思われる傷病者」が減ることで、救急車の到着を待つ時間がより少なくなるといった点を子どもたちに訴えることが可能となろう。

 救急車の配置は人口15万人以下の市町村では人口3万人ごとにおおむね1台を基準としている。15万人を超える部分については、6万人に1台の算定となる。配置台数は昼間人口等を考慮するため、この計算だけでは実際の配置台数とは合わない。救急車の台数を増やせばよいという子どもたちからの意見には、法律で配置台数が決まっていることも伝えたい。

 子どもが直接電話をかけて救急車を呼ぶケースはあまりないが、総務省消防庁のパンフレット「救急車を上手に使いましょう~救急車 必要なのはどんなとき?~」も参考になる。救急車を呼ぶか、タクシーで病院へ行くかの判断に困ったときにどのような番号にかけて相談すればよいのかを示してあげることができる。

 子どもたちには、救急車のような公的サービスが必要な人に必要な時に使えるようにするために、自分ができることを考えさせることにつながる。

 【参考資料】
▽救急車を呼ぶのはどんなとき/総務省消防庁「救急車利用マニュアル」=http://www.fdma.go.jp/html/life/kyuukyuusya_manual/pdf/2011/japanese.pdf
▽救急の日・救急医療週間/横浜市消防局=http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/koho/9-2koho.html
▽平成23年の救急出動件数等(速報)について=http://www.fdma.go.jp/ugoki/h2404/13.pdf
▽消防力の整備指針(第15条参照/救急車の人口当たりの配置台数)=http://www.fdma.go.jp/concern/law/kokuji/hen51/51010000070.htm

 

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