【連載】目指せ!!管理職

 紙面に掲載した連載の初回分を紹介します。
選考試験を突破しよう 教育新聞教育管理職研究会 編

試験合格の実力をつけるために

 校長(副校長、教頭)の職務というものは、責任は重いが、人を育てる学校の中心的役割を担うという充実感を伴った魅力的な職である。校長の魅力は、本来的にもつ学校の使命と自らの理想とする学校を実現することにあろう。副校長・教頭職の魅力は、校長の意を汲みながら、学校運営の要として教育環境を整備し、職員間に良好な関係を構築して学校を牽引していくところにある。ぜひ、皆さんが選考試験を突破し、将来を生き抜く児童生徒の育成に存分に力を発揮することを期待したい。

 選考試験対策で一番大切なことは、付け焼き刃ではなく、管理職として真の実力をつけることにある。そのためには、「教育者として磨きをかける」「管理職者として実践力をつける」「経営のトップ(スタッフ)として力をつける」ための不断の努力こそが重要である。しかし、日常の職務を遂行しながら、その一つ一つを、具体的に身につけていく必要がある。それには自校の校長・教頭の日頃の言動に十分な関心を払いつつ、意図的にその立場から考えることを繰り返したい。そして、日々の実践を自己評価しながら、幅広く磨きをかけ、管理職としての自己を確立していくことが最も重要な選考試験対策ということになる。

 このシリーズでは、学校の経営・管理に必要な資質能力に関することを取り上げたい。

 管理職に必要な資質・役割としては次のようなものが考えられよう。

 ▽確かな認識力=変化を読み取る鋭い感覚、広い視野、情報収集力、課題発見力等

 ▽経営力=確かでバランスのとれた教育観、ビジョン、構想力、発信・表現力等

 ▽指導力=教職員の資質向上の取り組み、専門性、新しい教育課題への取り組み、法規とその適用に関する知識等

 ▽人間力=強い使命感、倫理規範、精神的タフネス、決断力、包容力、自己の持つ魅力等

 これらの内容やそれを獲得し、高める方策などについて提言したい。したがって、選考試験対策の資料としてだけではなく、日々の学校経営・管理に関する取り組みの参考になる内容でもある。

 また、新しい教育課題への対応に関することを取り上げたい。

 管理職には、次々に出てくる新しい教育課題にどう取り組むか、指導力を発揮し課題を解決する力の有無が問われている。それらに具体的にどう対応すべきかについて提言したい。いじめ問題の克服、不登校対策、教職員の体罰・不祥事の根絶、新しい教育課程への取り組みなど数え切れない課題がある。その中から重要かつ喫緊の課題について取り上げたい。

 また、選考試験の論文・面接などへの取り組みに関することを取り上げたい。

 管理職選考試験で多くの場合、個人面接や論文による選考が行われている。さらに、管理職は保護者、地域、教育委員会へあいさつしたり、文書での報告や話をしたりすることが実に多い。そこで、管理職に必要な正確な情報収集、伝える表現力など、論文・面接指導についての実践例として、面接の実際を通したアドバイスや購読者の投稿論文を用いて添削指導によるアドバイスを掲載する予定である。

 これらに加え、管理職として知っておくべき教育法規について、ワンポイント的に記述していく。学習資料として生かしてほしいと考えている。

 大切なことは、このシリーズ内容を日々の実践活動に結びつけながら管理職としての資質力量を身につけていくことである。ぜひ、積極的に活用してほしい。

知っておくべき教育法規

学校教育法第37条8項

 教頭は、校長(副校長を置く小学校にあっては、校長及び副校長)に事故があるときは、校長の職務を代理し、校長(副校長を置く小学校にあっては、校長及び副校長)が欠けたときは校長の職務を行う。この場合において、教頭が2人以上あるときは、あらかじめ校長が定めた順序で、校長の職務を代理し、又は行う。(中・高準用)