【連載】どう答える? 場面指導

 紙面に掲載した連載の初回分を紹介します。
元全国小学校道徳教育研究会会長 馬場 喜久雄

自己紹介では安心感を与えたい

〈質問〉 初めて、担任として受けもつ子どもたちの前で自己紹介をしてください。

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A1 私は、○○です。とても運動が好きです。ですから、明るくて元気な子が好きです。皆さん、元気いっぱい毎日を過ごしましょう。
 ▽気を付けようポイント
 自分の得意なことを子どもたちに言うのはよいですが、「このような子どもが好き」というのはやめましょう。さまざまな性格、個性のある子どもたちです。明るく活発な子もいれば、暗そうだけれど、静かに話を聞く子も、明るいけどおとなしい子もいます。僕は、私は、先生に好かれないなと思わせてはいけません。

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A2 初めて、担任をします。上手くやっていけるか不安ですが、がんばります。皆さんも、勉強や、体育、友達と仲よくすることなどがんばってください。
 ▽気を付けようポイント
 一見謙虚に見えますが、子どもが不安をもつような言い方は、やめましょう。また、何々してください、とか、何々するようにというような、期待ばかりかけるのもよくありません。

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A3 私の名前は、東京仁美〈とうきょうひとみ)と言います。よろしくお願いします。仁美の仁は思いやりという意味です。思いやりをもって心を美しくという意味で、親が付けてくれました。いつでも、相手のことを思って行動できるようにと心がけています。皆さんの名前も、付けてくれたおうちの人の気持ちがいっぱい詰まっていると思います。名前を大事にして、毎日楽しく過ごしましょう。
 ▽見習おうポイント
 まず、しっかりと自分のことを話しています。そして、学級の子ども全員を大事にしようという気持ちが伝わります。
《質問の意図と回答のポイント》
 自分をどう表現し、子どもたちをどういう目で見て、これから過ごそうとしているのかを見ます。
 (1)自分のよさを最大限伝えましょう。
 (2)相手に安心感を与えるような話し方が大切です。
 (3)この先生と過ごすのが楽しそうだなと思わせることも大事です。  (4)先生方の前で、保護者の前で、地域の人の前で、など自己紹介は、いろいろな場面があります。どの場面で質問されても大丈夫なようにしておきましょう。

 ◎ワンポイントアドバイス
 ・自分のもち味を十分に出す
 ・謙虚に、しかし、頼りなくならないように
 ・信頼を得たり、助けたりしてあげようと思わせるような誠実さを示す