現役教員の提訴が投げかけたもの 教員の時間外労働の性格

妹尾写真教育新聞特任解説委員 妹尾昌俊(教育研究家、中教審委員)

■現役教師が提訴

本紙(9月26日付電子版、紙面10月4日号)が報じているように、時間外労働に残業代が支払われないのは違法だとして、埼玉県の市立小学校に勤務する男性教諭(59)が9月25日、県を提訴した。来年3月に定年退職となる教諭は「全国の先生が無賃労働を強いられている。次の世代に引き継いではいけない」と話している。

この動きについては、全国各地の公立学校教師から「よくやってくれた」「定額働かせ放題は許せない」という共感、応援する声も(少なくとも、私の元にも)多く聞こえてくる。
■争点は、残業が教師の自発的な業務と言えないかどうか

この裁判で問題となっているのは、給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)と、それに関連する法制度である。……

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