(教育時事論評)研究室の窓から 第44回 主体的・対話的で深い学びにつまずく

eye-catch_1024-768_chichibu国立教育政策研究所研究企画開発部総括研究官 千々布敏弥

小学校はあと1年で新指導要領の完全実施となる。私自身が学校に招かれるときは、主体的・対話的で深い学びについての指導を求められる場合が多い。多様な先行事例を元に、その学校独自の取り組みを促したり提案したりしているのだが、うまくいかない場合が多い。その要因を整理してみた。

第一に、「主体的・対話的で深い学び」という言葉が登場するに至った文脈が理解されていない。「見方・考え方」とともに改訂のキーワードであることは理解されているが、その具体的内容がつかまれていない。

例えば、小学校高学年国語「海の命」の授業場面。……