平成の学校教育 成長の鈍化、少子化高齢化に向けて

教育新聞論説委員 工藤 文三

平成は今年の4月で終わりを告げ、次の元号の下で歳月を刻んでいくことになる。将来において、平成の時代と学校教育はどのように位置付けられ語られるのであろうか。

平成の時代は、経済社会の側面からみると、前半はバブル崩壊とその後の不良債権問題、金融危機への対応、構造改革に追われる時期であった。また、持続可能な開発の理念が提唱され、地球環境問題への取り組みが本格化した。情報端末の進化とインターネット環境が普及したのも平成の時代の特色である。人口構成は、時代を通じて少子化、高齢化が進行し、平成27年には総人口が減少し始める。

平成元年はバブル崩壊の前夜であり、また、東西冷戦の終焉(しゅうえん)を象徴するベルリンの壁崩壊やマルタ会談の年でもあった。……